水田魚道設置研修会
−田園自然再生手づくり塾−
参加者:長船裕紀、高橋勇太
とき:平成19年8月8日
場所:伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター、近郊圃場
内容:水田生態系におけるメダカやドジョウ、モロコ、ナマズなどの
魚類の保全・再生のための、水田と排水路のネットワークを再構築
する小規模水田魚道についての座学、実技研修会。
会場となったのが宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター
センターは沼の目の前に立地しており、夏はハスが一望できます。
この時は、何年ぶりとかいう、開花量の多さだったそうです。
参加者は、行政、コンサルタント関係のみならず、農家さんや学生の
方まで様々でした。
午前は座学、午後からは実技でした。
(1) 水田魚道の設置の目的
(2) 農業農村整備事業における生態系配慮の技術指針について
(3)水田魚道のタイプについて
(4)波付のU型の設置方法について
(5)波付の丸型の設置方法について
(6)水田魚道の設計方法について
(7)質 疑 応 答
(8)水田魚道の実物資材と模型について
実技場所に移動(マイカー乗り合わせ)
(9)水田魚道(波付のU型)の設置(現場)の実技について
1.土水路での設置
2.U字溝での設置
模型を使って説明を受けました。
波付きU型です。
実際に魚を放しての、魚による実演?
タナゴ、ドジョウ、タモロコを放したところ、たちまち遡上する姿が見られました。
1地点にて土水路への設置です。
まずは、生息魚類の事前調査。ドジョウ、タモロコなどが確認できました。
水田と水路水位差や、水平距離などを求めます。
予め、仮組しておきます。
いざ設置です。
畦畔面の土を削りながら、傾斜角を調整。
水田水尻となる位置を水平に。
そして通水です。ちなみに、地元と東京からTVカメラ来てました。
感動の瞬間です。
水田水尻にはウケを設置し、翌日に
遡上魚類を調べ魚道の効果を確認します。
つづいて、2地点目、U字溝での設置です。
ここでは、畦畔面に載せることが不可能なため、水田水尻から溝まで
水平に距離をとり、パイプを用いて数箇所吊り下げることで、魚道全体を支えます。
こんな感じになります。ここでもウケをしかけました。
☆おまけ☆
伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター内の動物たち
オオハクチョウ
イヌワシ
その他、伊豆沼・内沼、宮城の動物を展示